M女の隠れ家

<愛奴 綾乃> その15
以前、SM写真集で「縛られた女は美しい」というタイトルを付けていたものがあったが、まさに縛られるといつもとは全然違った美しさが出てくる。
それは、縄の世界に引き込まれた女からほとばしり出る色気だ。縄をきつくかけると、体つきだけでなくまるで顔つきまで違って見える。

今日は、何もしない。
ただ、きつめの縄をかけただけで、それを眺めている。
正座からゆっくりと体を支えながら、ベッドに寝かせる。



枕の位置を調整して、後ろで縛られている手に負担のかからないようにする。
縄は上半身にかけただけだ。
下半身は、まったく自由だ。

でも、ぴったりと膝を閉じている。
口はやや開いている。
唇が、普段の唇とは全然違って、すさまじいばかりの色気を出している。

縄の魔法が、女の心をからみとって、縄の世界に引きずり込んでいった。
しばらくすると、縄の世界に心を引きずり込まれて恍惚とした表情になる。
縄の魔法が体から力を奪っていくのだろうか、固く閉じていた膝から力が抜けて何もしていないのに、膝が少しずつ開いてきた。

陰毛がひわいさをかもし出している。
もう心は縄の魔法にしっかりとつかまえられてしまって、縄の世界を漂っているようだ。



少し開いた唇から、はあはあという息音が聞こえる。
M女は、縄の世界で心を遊ばせることができるのだ。

いつもなら言葉で責めたり、ハイブや指を使って体を責めたりするのだが、今日は何もしない。
ただ縛って、それを眺めている。

この子にはこれだけでも十分なのだ。
白い肌が光り輝いているように見える。