M女の隠れ家                                           <奴隷 美奈> その14  

これまで無理やりに押さえていた羞恥心が、両手が自由になり首輪のリードも外されたことで、よけいに燃え上がる。
ご主人さまの命令から解き放たれた。

その時、ふいにいつもの自分が顔をだし、羞恥心がよみがえってくるのだ。

「ああぁぁ」

恥ずかしさに美奈は声を漏らした。
これまでただ黙って僕の命令に従い、首輪とリードで動きを制限されたいたのに、今は何も制限するものはない。

そして唯一の体を隠すことのできる布だったショーツも、今はもう取り上げられてしまって、何も残されていない。
この状態が絶望的な羞恥心をよみがえらせたのだ。

胸と股間を両手で必死に押さえながら、体をかがめていく。
かがめればもうリードが邪魔をすることもないので、くの字に体がかがんでいく。



全身の筋肉が羞恥心で緊張して力が入っているのが分かる。
僕の命令で薄れ掛けていた羞恥心をまた燃え上がらせて、羞恥心で悶える姿を楽しんでいた。

これが僕には、ごちそうだ。
羞恥心で悶える女の子の姿を見るのが、僕の楽しみなのだ。

美奈の体がふらついている。

羞恥心で全身を隠そうとしているが、もちろん僕の目の前で裸になっている限り、カメラのフラッシュを浴び続けるだけだ。

「美奈。お前のショーツはこんなに濡れているぞ」

「何だ。このヌルヌルとしているのは?」

「どうしてこんなところがヌルヌルになっているんだ?」

僕は美奈が恥ずかしがるようなことをわざと問いかける。

「いやぁ」
美奈は答えにならない悲鳴をあげた。

両膝が擦り合わされるように力いっぱい閉じられ、うつむいているので顔が見えない。
全身が貝の殻のように固く閉じられているかのようだ。

僕は、この殻をこじ開けてみたくなった。
美奈の心が僕の命令で揺さぶられるのを眺めるのが、僕は大好きなのだ。

言葉と命令で美奈の体と心を揺さぶっていく。
これが最高に楽しいのだ。

「美奈。体を起こしなさい」
僕は命令を下した。



よみがえってきた羞恥心で必死に体をかがめてした美奈に、僕はついに新たな命令をくだしたのだ。
美奈は僕の命令に逆らうことはできない。

「美奈。返事はどうした?」
僕が美奈に催促する。

美奈はおずおずとかがめていた体を起こしながら、
「はい、ご主人さま…」
と、僕に言われたとおりの返事をした。

この返事をすることで、自分が僕の奴隷であることをまた再認識することになるのだ。
奴隷としての自分を自覚し、僕の命令を聞くことになる。



真っ白な肌に赤い首輪がよく似合っている。
左手で胸を隠し、右手で股間をかくす、そして足を曲げている姿は、ミロのヴィーナスと同じポーズだ。

いつの時代でもどんな場所でも、女性は羞恥心で自分の体を隠す時、このポーズをとるものだ。
そしてこのポーズこそが女性の究極の美だと僕は思える。

うつむき加減の顔に、羞恥心が色濃く表れている。
本当の調教はまだこれからだ。