M女の隠れ家                                           <奴隷 幸子> その1  

幸子にはこの日が僕の2度目の調教だった。
前回、僕がピンクのTバックの下着が好きだとふと言ったことをしっかりと憶えていて、そんな下着を着けてきた。

いじらしい。
ホテルの部屋で、その下着姿を僕は堪能する。

「幸子、そこに立って両手を後ろに回しなさい」
黒い首輪と鎖のリードを付け、その下着姿で僕のカメラの前に幸子は立たされている。

「返事は?」
やっぱり返事には少し戸惑いのようなものがあった。

やや間が空いたあとで、
「はい、…ご主人様
と小さな声で答えた。

恥ずかしげに手を後ろに回す。
その表情には、恥ずかしさだけではなく別のものも混じっているようだ。

僕の調教を期待しているような、それでいて拒んでいるかのような、そんな表情だ。
ピンクの下着がとても可愛い。

幸子の白くてすっきりとした肌に、この下着はとてもよく似合っている。



「僕のためにこんないやらしい下着を着けてきたんだね?」
僕は幸子の美しさを、そのまま言葉に出して伝えた。

「きれいだよ」
少し恥らうような表情を見せて、幸子は顔を横に向けた。

ひとつひとつの仕草がとても可愛い。
この子を今日も僕は奴隷にして、調教するのだ。

前回の調教を幸子はイメージしているのだろうか。
もちろん僕はそれよりも今日はもう少しきつくするつもりでいた。

僕はソファにゆったりと腰掛けて、持ってきた調教道具の入っているバッグを開き、道具を準備した。
その道具の中に麻縄がいくつもあるのを幸子は見て、少し表情が変わった。

「この麻縄で縛って欲しいんだな?」
僕はソファの横にその麻縄を置き、幸子に言った。

「どうなんだ?」
幸子は顔を横に向けていて、表情が髪の毛に隠れて見えにくくなっている。

「……」
返事がない。

「ちゃんと言わないと、僕は何もしてあげないよ」



僕は意地悪く問いかけた。
「ずっとそのままそこで立たされたままでいたいのかい?」

「いや、ご主人様ぁ」
ようやく言葉が出た。

「どうして欲しいんだ?」
僕は麻縄を解きながら、聞いた。

「…その麻縄で縛ってください…」

「誰をどんな風に縛るんだ?」

分かりきったことだが、僕はそれを幸子に言わせたいのだ。

「…さちこを…、その麻縄で、いっぱい縛ってください」
ピンクの可愛い下着姿の女の子が、黒い首輪とリードを付けられた格好で、僕のカメラの前に立たされながら、こんな恥ずかしい言葉を言わさせている。

「…お願いします…」
幸子の膝が、少しふるえるようにして動いた。

声も少しふるえているかのように聞こえる。
鎖のリードはマッサージチェアの肘掛に止めてあるが、ただ引っ掛けているだけだから、幸子が動けばすぐに外れてしまうだろう。

でもそのリードは外れない。
そのリードは幸子の心をつなぎとめているからだ。