M女の隠れ家                                           <奴隷 幸子> その10  



幸子は僕から耳や首筋を舐められキスをされたことで、その体の何かが大きく変化したかのようだ。
僕がその体から離れても、幸子は大きく肩で息をしている。

「はっ、はあっ…」
一旦、体の中に起きた変化は止めようがないかのように、段々と幸子の呼吸が大きくなっていく。

グラリとその体が揺れた。
右足がトンと動き、その場所を変えた。

「あ…」
可愛い声が聞こえた。

「ああ…ご主人…さ…まぁ」
僕を呼んでいる。

僕に助けを求めている可愛い声だ。
もう立っていられないのだ。



僕は幸子の体を抱き、そっと床に座らせた。
「あああぁ」

だか座ると股間縄がギュンと食い込んでくる。
その刺激に幸子は泣いた。

「いやあ…ぁ」
だがもうこの形で座らされてしまうと、自分ではその体勢を変えることはできない。

両手を後ろに縛られてしまっては、床に倒れることもできないし、もう一度立ち上がることもできない。
股間に食い込んできた麻縄の刺激に耐えながら、この不安定な体勢を維持し続けるしかないのだ。



うつむき床を見つめている幸子の姿は、どこか悲しさを感じさせるものがあった。
悪者に捕らわれてしまったお姫様のような、もう逃げられない、そんな映画のシーンのようにも感じられる姿だ。

これからどんなことをされるのか。
自分の身の上に降りかかるこれからのことを想像しているのだろうか。

「さあ、どうだ?」
僕は幸子の首筋に手を回して、少し顔を上げさせて聞いた。

「股間縄で縛られて床に座らされた感じは?」
やや上目づかいをするような表情で、僕を幸子は見つめている。

だが何も答えない。
少し口元が動きかけたが、声は出ない。