M女の隠れ家                                        <SM小説 女子学生 羞恥責め>


女子学生  羞恥責め

第1話 出会い

 その子は名前を香奈といった。
都内にある名の知られたお嬢様大学に通う女子大生だ。
年は21才。
そういうお嬢様大学の女子学生とは思えないほどにいたって真面目な印象の子で、髪は自然な感じの微かに栗色かかがったストレートで、肩までの長さだ。
服装もおとなしい。
決してファッション雑誌から抜け出してきたような服装ではない。
堅実といってもいいくらいの服装だった。

 その子との出会いは、インターネット上のとある掲示板に僕が書き込みをしたことから始まる。
その掲示板は、アダルトサイトの中でもSMといわれるジャンルに属しているサイトで、まあ老舗サイトというほどでもないが結構のアクセス数を誇っているサイトだった。
その掲示板に、僕はいつものように簡単な自己紹介とSMのパートナーを求めているということ、好きなプレイなどを書き込みしていた。
これまでにも何度もそういう掲示板には書き込みをしてきたがなかなかこれといった返答もなく、今回もたいして期待もせずにただ習慣的に書き込みしていた。
僕はと言えば、これまでに数人の女性とSMの経験があるが、現在はお付き合いをしている女性はいない。
SMについては、まあそれなりに経験もあり、知識も持っているつもりだが・・・。

 もう書き込みをしたということすら忘れていた数日後、僕は夜仕事から帰って、日課になっているメールチェックを行った。
すると、何通かのメールマガジンに混じって見知らぬ女性からのメールが入っている。
「誰だぁ?」
見知らぬメールに多少の戸惑いを感じつつも若干の期待を持ってメールを開いた。
そこには、SMパートナーの募集掲示板に書き込んだ僕への、女性からの調教希望が書かれていた。

   「はじめまして。
    カナといいます。調教に興味があってメールしました。
    掲示板に書かれていたSMパートナーの募集という書き込みを見て、ずっと
    迷っていたのですが、思い切ってメールしました。
    以前からあなたの書き込みは知っていたのですが、なかなか勇気が出なく
    て。やっぱり、怖いかな?って考えてたりしてたんですが
    どんどん見ていく内に、温かさみたいなものが伝わってきてこの人なら大丈
    夫かもって思ったんです。
    まだ経験はなんのですが、小さい頃からいじめられることに興味を持ってい
    ました。
    私はまだ一人としかしたことがないんです、でもその彼が性格的にもSの方
    だったので、私もいじめられていくのが好きになって
    しまって。結局、いろいろあって、彼とは別れましたが、調教を仕込まれて
    いたわけではないので、もうちょっと体験してみたいと思っています。
    もし良ければ、お返事ください」

これが初めてのメールだった。
最初のメールだが、何かピンとくるものがあった。
「これは本物かもしれない」
これまでにも何度かそういうメールをもらったことがあったが、ほとんどがいたずらメールで、実際のM女性といえるような人からのメールは一度もなかった。
しかし、今回は違うようだ。
何が違うかと言われても困るが、僕のSの感性が「何か」を感じとっていた。

 その後、何度かメールのやりとりをして、彼女の名前は香奈と書くこと、21才の都内の大学生であること、2人姉妹の長女であることなどが、段々と分かってきた。
もともと、Mの素質を強く持っていたのだが、自分の性癖を満足させてくれるような彼氏と出会うこともなく、心の奥底にM性を閉じ込めていたのだ。
メールも回を重ねる内に彼女の中に僕のことを慕うような気持ちが生まれたのだろうか、いつしか僕をご主人様と呼ぶようになり、これまでの自分の性癖を告白するまでに至っていった。
小さい頃は、SMという言葉も知るはずもなく、ただテレビ番組などでお姫様が悪者に捕まって縛られているシーンなどに、妙に関心を持ったりドキドキしたりして見ていたということだった。
中学生の頃に、たまたま友人の家でその友人の兄が持っていたSM雑誌を見て、SMという言葉とともに自分がどういうことに興味を持っているのかを知ることになった。
そして、僕と知り合うまでには多くのSMサイトを見て回っていたらしく、SMについての知識は耳年増のように豊富だった。
知識については、逆に僕よりも知っているくらいだ。
メールのやりとりをしているうちに、僕はこれは本物のM女だと確信するようになった。
まだ会ったことのない子だが、メールの内容でそのM性を強く感じる。

会ってみたい。
会って調教したいという思いが、僕の中に膨らんでいった。

最初は数日に一度のメールだったのが、そのうちに毎日のように届くようになり、僕も毎日のメールが楽しみになっていた。
そして、メールを初めてから1か月半ほどが経った頃、いよいよ実際に会うことになった。
あまり大きくはない駅で、平日の日中に待ち合わせをする。
行き先は有名なSMホテルのアルファ・インだ。
初めてSMをするという女の子をいきなりアルファ・インに連れて行くというのは、あまりにも無謀かもしれないが、これは彼女の希望だったのだ。
メールでどこに行きたいかを訊ねたら、即座にアルファ・インという返事が返って来た。
以前から他のSMサイトを見て、SMホテルだと知っていたそうだ。
過去に付き合っていた女性と何度か行った事のあるホテルなので、道に迷うことはない。

僕は、約束の日に駅で彼女が来るのを待っていた。
大き目のスポーツバッグを肩から下げて、カジュアルな服装をしていたので、一見すると旅行者のようにも見えだろう。
しかし、そのスポーツバッグの中には、縄やバイブといった調教道具がぎっしりと入っていて、僕の肩にずしっとひびいていた。
他人から見れば、駅の出口でボーっとタバコを吸っている暇人としか写らないかもしれないが、心の中はやはり緊張している。
ラッシュアワーの時間帯からは外れているのでそんなに混んではいないが、駅の中はそれなりにいろんな人が行き来している。
あまり待ち合わせなどをしている人はいないらしくて、いかにも人待ちで立っているのは周りを見渡しても僕だけだ。

初めて会う女性との待ち合わせの時は、本当に来るのだろうか、すっぽかされるのではないだろうかという疑心暗鬼も生まれる。
そんな思いを抱きながら、当日は早めに家を出たため、予定時刻よりかなり早く約束の駅に着いてしまっていたのだ。

待ち合わせ時間の数分前に、僕の携帯に彼女から電話が入った。
「今、駅に着きましたけど、どこにいらっしゃいますか?」


             ・・・・・つづく

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